札幌で日帰り温泉のはしりだったグルメシップ(旧ビックシップ)が閉鎖しました。
私は、このグルメシップの事業の計画段階から携わった一人としてとても寂しく感じています。
今から10年前、丸増で経営していたビックシップをカウボーイが買うことになり、広告・看板・セールスプロモーションなどを全て私が担当することになりました。
当時は大規模な日帰り温泉などは札幌にはなく、競合先として定山渓温泉や朝里川温泉などの宿泊型の旅館を設定しました。
したがって、料理は高級路線と方向を決め、私も施設のスタッフと静岡の沼津まで視察に行き、東京などの大規模温浴施設もかたっぱしから見て回りました。
一日たっぷり高級旅館の気分でくつろげる。をコンセプトに入館料は1680円と設定。
各種の会員サービスのしくみも考えました。複雑な会員制度にしたため回数券などのメリットを出すのに、いろんなシュミレーションを考え、お得感を出すため遅くまで会社に残って考えた事を思い出します。
泉質がいい泉質ではなかったので恵庭から真っ黒のモール泉をタンクローリーで毎日運びました。
そして絶好調の時は在館人数が4000人を超えたこともある、とんでもない温浴施設となったわけです。
しかしその後一気に競合店が増え始め、わずか数年でエリアの中では古い施設となってしまい、
不景気も拍車がかかり客数が減っていきました。
料理と入館料をセットにしたプランで巻き返しを図りましたが、カウボーイも温浴事業を手放し新しい事業主によって営業していましたが、結局閉館することになったようです。
高速道路から見えるグルメシップの屋上の看板には「湯・食」と書いてあります。
けっしてセンスのいい看板ではありませんが当時のオーナーから「とにかくわかりやすく」と指示されあの看板になりました。そのやりとりを看板を見る度に思い出します。
どんな事業も永遠はありません。
時代の変化に柔軟に対応できなければ、生き残っていけないことをあらためて感じた今日この頃です。